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本堂
1934年10月落慶。間口6間の総ケヤキ造り。本堂内陣にお祀りしているのは、ご本尊・金剛界大日如来、釈迦三尊(釈迦如来・普賢菩薩・文殊菩薩)、不動明王、如意輪観世音菩薩、地蔵菩薩、天台大師像、伝教大師像、元三大師降魔尊像、大黒天などの御仏像。堂内位牌堂には歴代法印並びに檀徒各家の位牌をお祀りしています。
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崩れ石の庭
小堀遠州が築いた庭とされ、泉水(池)は「心」の文字を表し、石が山から自然に崩れたように配されているため「崩れ石の庭」と呼ばれています。ヒラトツツジ、松、南天、樫、槙などが四季折々の風情を楽しませてくれ、 庭の北西の端には与謝蕪村が絵のモデルにした蘇鉄が見えます。
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勅使門(山門)
1878年に起工し、8年をかけて1885年の中興15世真延住職の代に落慶されました。総ケヤキの四脚門で、明治時代からの瓦そのままに、波模様、兎、亀の彫刻、備前蝶紋の戸板や丸瓦なども見どころです。2023年2月、国の登録有形文化財に登録されました。
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鎮守堂
琴平・象頭山三十番神社を移築したものといわれますが、1882年、当山中興15世真延住職代に再建されました。内部正面の柱梁の彫刻(獅子と牡丹)は左甚五郎作と伝えられています。日吉山王大権現、伏見稲荷大明神、北野天神のご分身をお祀りしています。
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蕪村句碑
「門を出(いず)れハ 我も行く人 秋の暮れ 」
「長尻の春をたたせて棕梠(しゅろ)の花」境内に蕪村が詠んだ句碑が2つあります。「門を出れハ」句碑は1976年、丸亀市民俳句会によって、「長尻の」句碑は2000年に妙法寺中興400年を記念し建立されました。
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「一隅を照らす」碑
比叡山開創一千二百年を記念し、1987年9月、檀信徒総代の松田松藏氏の発願によって建立されました。「一隅(いちぐう)を照らす」とは伝教大師最澄上人のお言葉であり、私たちも日々の一隅(今生きるその場所)においてこのお言葉を実践したいものです。