妙法寺ニュース&トピックス

天台大師報恩講・永代経・灯籠供養の法要を厳修(2004/12/25掲載)

12月23日の天皇誕生日祝日に、天台大師報恩講・永代経・灯籠供養法要が妙法寺本堂にて厳かに執り行われ、部内住職(薬師寺・鷲峰寺・長尾寺)、妙法寺法嗣が出仕のもと、檀信徒約30名が参拝した(=写真、撮影は原田稔氏)。
当日はお天気に恵まれ、あたたかい一日であった。参詣者の控室では『日本の寺』シリーズから信州の常楽寺・播磨の一乗寺のビデオ上映が行われ、法要前のひとときを過ごしていた。
中国で活躍された高祖天台智者大師智ギの遺徳を讃え、報恩の誠を捧げるのが天台大師報恩講法要で、天台宗四国教区第1部組寺5か寺において毎年11月下旬から12月にかけて行われているもので、妙法寺が本年最後の当番であった。また、灯籠供養は元三大師壱千年御遠忌祈念に妙法寺本堂内陣に奉安された灯籠供養会である。
発願者の祈願と芳名が読み上げられ、参詣の各家先祖代々菩提や諸願成就が祈念された。さらに一足早い新年福引きも行われ(空くじなし)、景品には前檀信徒総代の故・松田松藏氏の彫刻(「忘己利他慈悲之極」)をはじめ、百福掛軸、色紙、御守り、御香、念珠、ボールペン、タオル、ティッシュなどが配られた。
法要後、檀信徒参拝者は控室で昼食をとりながら、歓談し、本年度のお講法要を無事に終了した



東児グリーンウォーク一行が来山 (2004/04/07掲載)

4月7日に、東児グリーンウォーク(岡西代表)の一行28名が、岡山から来山参拝した。
一行は年に数回各所を歩いてまわっている親睦団体で、平成16年春は城下町丸亀を散策した。当日は絶好のウォーク日和に恵まれ、妙法寺では、大岡真淳住職が妙法寺の縁起や丸亀城との関わり、与謝蕪村ゆかりの寺について、小堀遠州が築いた庭園を説明し、蕪村が描いた蘇鉄を見ながら熱心に聞き入っていた。またお茶を飲みながら妙法寺紹介ビデオを鑑賞した。
一行は妙法寺に続いて、次の目的地である桜が満開の丸亀城、中津万象園へ出発した。








恒例の天台大師報恩講・永代経・灯籠供養の法要を厳修(2003/12/23掲載)

12月23日の天皇誕生日祝日に、天台大師報恩講・永代経・灯籠供養法要が妙法寺本堂にて厳かに執り行われ、部内住職(薬師寺・大通寺・鷲峰寺・長尾寺)、妙法寺法嗣が出仕のもと、檀信徒約30名が参拝した(=写真、撮影は原田稔氏)。
中国で活躍された高祖天台智者大師といわれる「天台大師智ギ禅師」の遺徳を讃え、報恩の誠を捧げるのが天台大師報恩講法要で、天台宗四国教区第1部組寺5か寺において毎年11月下旬から12月にかけて行われているもので、妙法寺が本年最後の当番であった。また、灯籠供養は元三大師壱千年御遠忌祈念に妙法寺本堂内陣に奉安された灯籠供養会である。
発願者の祈願と芳名が読み上げられ、参詣の各家先祖代々菩提や諸願成就が祈念された。さらに一足早い新年福引きも行われ、景品には前檀信徒総代の故・松田松藏氏の彫刻をはじめ、百福掛軸、大岡住職揮毫の色紙、御守り、御香、念珠、ボールペン、タオル、ティッシュなどが配られた。
法要後、檀信徒参拝者は控室で昼食をとりながら、歓談し、本年度のお講法要を無事に終了した


参拝の妙法寺檀信徒の方々

妙法寺住職を導師に、部内寺院住職の出仕

丸亀歩き遍路交流会主催
一日お遍路体験&紅葉狩りを実施
(2003/11/19掲載)


丸亀歩き遍路交流会(藤原功雄代表)では、平成15年11月16日(日)に四国霊場80番札所の国分寺、82番札所の根香寺、四国別格霊場19番札所香西寺を巡礼する一日お遍路体験&紅葉狩りを実施した。広報まるがめ等で呼びかけられたところ、当日は埼玉県や神奈川県からの参加者を含む20歳代から70歳代までの男女17名が参加した。心配されていたお天気も当日は好天に恵まれ、秋のすがすがしい一日となった。
一行は朝7時30分に丸亀駅に集合、JR丸亀駅を8時00分発の普通電車で出発し、80番札所・国分寺の最寄りのJR国分駅で下車、いよいよ歩き遍路体験のスタートである。
まず最初の目的地である80番札所の国分寺に到着し、本堂で大師堂をそれぞれ参拝した。国分寺を出発すると五色台を登る昔ながらの遍路道である。当日は日曜日ということもあってか、清掃奉仕をしている地元の方々やウォーキングの人々と擦れ違い、お互いに挨拶を交わしながら登っていった。国分寺からの登り道は通称「遍路ころがし」という急な坂道が続き、汗をかきながら各自のペースで一歩一歩進んでいった。途中、地蔵尊を祀る休憩地点からの眺めはすばらしく、麓の景色を見ると今まで頑張ってここまで登ってきたことを励みにしていた。その後、十九丁地点で休憩をとり、また、心地よい汗をかいたところで県道の休憩所で昼食弁当をとった。昼食休憩をすませ、12時15分頃出発し、12時40分頃に82番札所・根香寺に到着した。根香寺は香川県下の紅葉の名所として有名で、お遍路さんや紅葉狩りの参拝者で賑わっていた。ただ、今年の温暖な気候のせいか、例年より色づきが遅れているようであった。本堂・大師堂を参拝し、本堂前の階段で参加者全員で記念撮影をして、根香寺を後にして、次の目的地である四国別格霊場19番札所香西寺へと出発した。
根香寺から香西寺へは一転、急な下り坂の遍路道である。高松市香西口を目指し、香西寺を参拝した。一行は香西寺からJR鬼無駅に16時15分頃に到着し、坂道を含むおよそ18kmを全員そろって踏破した。16時32分発の普通電車で帰路につき、無事に丸亀駅に帰着した。帰りの電車の中でもお互い話を弾ませながら親睦を深めていた。
藤原代表は「お天気に恵まれ、みんな無事に丸亀駅に帰ってきました。今後ご質問いただければ私たちの経験に基づいてアドバイスしますので、今日のお遍路体験を胸に一人でも歩いて四国遍路に行っていただくきっかけとなれば幸いです。本日はご参加有り難うございました」と挨拶し、解散した。

遍路ころがしを登り終わり、白峰寺・国分寺・
根香寺の分岐点である十九丁に到着!

根香寺の紅葉をバックに
参加者全員で記念写真



第1回Slow Walk Shikoku 88

丸亀歩き遍路交流会有志でお接待(2003/11/04掲載)

引きこもりの若者達を支援する活動を行っているNPO法人ニュースタート事務局(二神能基代表、千葉県浦安市)が主催する「第1回Slow Walk Shikoku 88」四国遍路一行が10月31日(金)から11月1日(土)に香川県丸亀市を通過した。
この「第1回Slow Walk Shikoku 88」は、"ひきこもり、みんなにささえられ、ひとりであるく"をスローガンに、四国の遍路道1400kmを約60日かけて歩くことで心身を活き返らせ、お接待や社会や人々とのふれあいを通じて自分自身を見つめて自分の生き方を発見するための活動として企画された。
実際の四国遍路は平成15年9月5日からスタートし、引きこもっていた若者・スタッフの一行約20名は第1番札所霊山寺(徳島県鳴門市)を皮切りに、徳島県(発心の道場)、高知県(修行の道場)、愛媛県(菩提の道場)、香川県(涅槃の道場)の四国霊場の各札所を歩いて四国一周の巡礼していたもの。
丸亀歩き遍路交流会(藤原功雄代表)では、交流会メンバー有志により、Slow Walk Shikoku一行に対してお接待を計画し、一行到着の10月31日に臨んだ。
藤原代表・松本氏・堤氏の3名が10月31日午後3時に、四国霊場第77番札所の道隆寺(香川県多度津町)でSlow Walk Shikoku一行を出迎えて合流し、その日の宿である妙法寺(丸亀市富屋町)まで一緒に歩きながら案内した。
丸亀市内へ向かう途中、さぬきうどん店の寿美屋(檜木博氏、丸亀市中津町)で、休憩と夕食のうどんのお接待をとった。寿美屋では地元出身の宮武省吾氏ミニ演奏会が開かれ、宮武氏が奏でるマンドリンの音色を聴きながら、しばし長旅の疲れを癒していた。また、参加者の現在の率直な気持ちを寄せ書きに書いてもらい、後日丸亀うちわにしてニュースタート事務局へ記念品として届けられることになっている。
夕食後、妙法寺には19時頃到着し、茶菓を取りながら、妙法寺・大岡真祥師から妙法寺の歴史などについて法話があった。また続いて妙法寺本堂において、高野山真言宗普光寺の井潟師の指導のもと、真言宗の観想法(阿息観・月輪観)の入門講座が開かれた。参加者は観想前の体操で体や息を整えるとともに、自らの心を観法に運ぶ初めての体験に、とまどいながらも真剣に取り組んでいた。
そして近くの栄楽温泉(銭湯)に行き、汗を流し、妙法寺に帰坊後は、団らん・交流の一時となった(一行が揃って銭湯に行くのはSlow Walk中、初めてとのことである)。
翌日は、6時30分より妙法寺の大岡真淳住職が導師のもと朝課勤行を終え、大岡真祥師から、「せっかく天台宗のお寺にお越しになったので、"一隅を照らす"という言葉を覚えて帰ってください。自分のいる場所でベストを尽くして、周りに良い影響を与えるような人となりましょう。あと5日間で今回のお遍路が結願となる予定ですが、まだ5日間歩くんだという気持ちも忘れずにお進みください」と激励した。
勤行後は、大一楼(山本直久氏、丸亀市通町)で朝食のお接待があり、朝食後に荷物をまとめた一行は8時に妙法寺を出発して、次の目的地である78番札所郷照寺(香川県宇多津町)を目指していった。
丸亀歩き遍路交流会有志からのSlow Walk Shikoku一行のお接待は、夕食、宿泊、入浴、朝食の会場が別々で、藤原代表はじめ檜木氏、山本氏、松本氏、山下氏、堤氏、高田氏、山口氏、妙法寺のそれぞれが、それぞれの持ち分で協力し合ったお接待で、藤原代表は、「今回ご協力いただいた交流会のメンバー誰一人欠けても、この心のこもったお接待は成功しなかったと思います。今、私は感謝の気持ちで一杯です。そしてSlow Walk Shikoku参加者の皆さんも人間としてのあたたかいものを何か感じ取り、これから過ごして行くすばらしい人生に、きっと役立ててくれることを信じています」と語っていた。

77番札所道隆寺で一行と合流

宮武省吾氏マンドリンミニ演奏会

妙法寺本堂で真言宗の観想法を初体験


■関連URL:ニュースタート事務局ホームページ http://www.new-start-jp.org/



第2回丸亀歩き遍路交流会が開催される(2003/06/27掲載)

6月15日(日)に第2回丸亀歩き遍路交流会(藤原功雄代表)が妙法寺で開催された。四国八十八か所の歩き遍路経験者2名、四国遍路に興味があってこれから歩き遍路を始めようと考えている人など14名が集まった(=写真)。そのうち、第1回交流会に続いての参加者は7名であった。
事務局より、四国お遍路の概要や必要なグッズについて配付資料に基づいて説明があり、四国遍路に興味はあるものの、その行程や宿泊等の実際問題について特に女性参加者から質問があり、質疑応答がなされた。そして歩き遍路経験者である藤原功雄代表や山口氏が経験に裏打ちされた丁寧な回答をしていた。
また、当交流会参加の真鍋氏より今年の4月から毎週1回参加している「がんばる歩き遍路」(主催:四国巡拝センター)について、現在徳島県内の札所を巡っている体験談が披露され、琴平バスの楠木氏から補足説明があった。
さらに、ニュースタート事務局(千葉県浦安市)が主催でひきこもりの青少年の自立支援事業として実施予定の「Slow Walk Shikoku88」について協議された。この企画事業は、ひきこもりの青少年15名とニュースタート事務局スタッフ8名が来たる9月から2か月間かけて全長1,400kmの歩き遍路を実施するもので、これを通じて、四国の人々のお接待に触れ、自己をみつめ、社会とのつながりや人間関係を学び、自己再生を目指すプロジェクトである。丸亀を通過予定の10月下旬から11月上旬に当交流会の有志において丸亀らしい何らかの支援ができないかと検討され、丸亀城と丸亀うちわをキーに支援企画案を提出することとなった。また、檜木氏から遍路者側ではなく、お接待側の視点から讃岐うどん店での経験談や四国遍路の今昔について述べられた。
最後に、今秋に当交流会主催で香川県内の札所である80番国分寺・81番白峰寺・82番根香寺を回る歩き遍路体験&紅葉狩りを日帰りで実施することについて話し合われ、閉会した。
なお、本交流会お問い合わせは、妙法寺(TEL0877-22-7881)へどうぞ。

「歩き遍路」交流会が開催される(2003/03/16掲載)
交流会の様子(写真右が藤原功雄氏)


3月16日(日)に、第1回丸亀「歩き遍路」交流会<仮称>が開催された。この交流会は四国八十八か所の歩き遍路経験者同士と、これから歩き遍路を始めようと考えている方々との交流と親睦をはかる目的で藤原功雄氏(丸亀市在住)が発起し、会場は妙法寺で開かれた。丸亀市の広報によって募集されたところ、「歩き遍路」に興味のある11名が参加した。テレビ・新聞・インターネット・雑誌などマスコミの影響もあってか、近年お遍路ブームであるが、特に「歩き遍路」に興味のある方々の集いとして開かれた。
交流会では、まずはじめに各参加者の自己紹介や交流会参加の動機や質問したいことが述べられた。
昨年、四国八十八か所の歩き遍路を完遂した藤原氏の経験をもとに、参加者から行程、荷物や衣食、宿泊、苦労話などについて質疑応答がなされていた。藤原氏は実際に使った装束(菅笠・金剛杖・白衣・頭陀袋)やリュックサック、納経帳などを示しながら、特に歩き遍路の場合、歩くことのしんどさ、道に迷ったこと、歩くことの厳しさや孤独にはじまり、足のマメのつらさや、一期一会のお接待・善根宿の有り難さ、遍路を通じての見ず知らずの人々との挨拶や語らいなど、車や電車遍路では経験できない醍醐味を語り、「自分の身近な地元の四国にすばらしい遍路文化がある。歩き遍路に興味のある方に私の経験や情報でアドバイスをできればと思います。この交流会を通じて一人でも多くの方が歩き遍路をするきっかけとなれば幸いです」と参加者に熱っぽく説いていた。
なお、なお、本交流会お問い合わせは、妙法寺(TEL0877-22-7881)へどうぞ。