「一隅を照らす運動」では次の「実践3つの柱」を設けています。身近に事から始めましょう。
3.共 生(きょうせい) |
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家庭のゴミを半分にしよう・ |
おいしい空気、清らかな水、大地から与えられる食物や天然資源、これらの恵みは私たちが生きる源です。しかし、これらは決して無尽蔵ではありません。増え続けるゴミの問題、特に家庭のゴミは産業廃棄物の量を超え、深刻な地球環境の悪化を招いています。
まず私たちが物を大切にし、家庭内からのゴミを少なくすることが大切です。また、使える物はできるだけリサイクルしましょう。
2.奉 仕(ほうし) |
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ありがとうの心で行動しよう |
仏教の布施の精神を実践すること、見返りを求めない無償の活動です。世界中が平和に暮らすには、常に弱者の立場に立って物事を考え行動することが大切です。慈しみと思いやりの心を家庭内に育み、家族みんなで心を合わせて奉仕活動を行いましょう。
例えば身体の不自由な方に手を差し延べるなど自分のできることから始めてみることです。ボランティアは参加する人の心も豊かにします。
1.生 命(いのち) |
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あらゆる命に感謝しよう |
人間に生まれたことにまず感謝し、先祖や両親から受け継がれてきた生命の道の中で生かされていることを自覚しましょう。生命の大切さを知り、未来に生きる子どもたちのために、私たらは先祖によって培われた正しい人間のあり方を伝えて行くと共に、新しい命の誕生を心から祝福しましょう。
「一隅を照らす運動」は、伝教大師のご精神を現代に生かし、一人ひとりが豊かになり、明るい社会を築いていこうということを目的に、1969年に始まりました。
天台宗比叡山を開かれた伝教大師・最澄(でんぎょうだいし・さいちょう 767-822)様は、「一隅を照らす国宝的人材」を養成したいと、『山家学生式(さんげがくしょうしき)』を著しました。その『山家学生式』の中に次のように説かれています。
「国宝とは何物ぞ、宝とは道心(どうしん)なり」
「道心」とは自己を高めて正しい道を進む心です。仏教では仏道を求める心で、御仏におすがりし、御仏の教えを実行する心に他なりません。道心をもって生活すれば、必ず正しい生活をすることができると諭されています。
「道心の中に衣食(えじき)あり、衣食の中に道心なし」
御仏の教えを実行して生活していると、何不自由なく暮らすことができますが、自己のことばかりを考えて生活していると、他人への思いやりの心、御仏を信頼する心を忘れ、正しい人間生活を送ることができないということです。
「径寸(けいすん)十枚これ国宝に非ず、一隅を照らすこれ則ち国宝なり」
「径寸」とは金銀財宝のことで、「一隅」とは今あなたのいるその場所のことです。お金や財宝は国の宝ではなく、家庭や職場など、自分自身が置かれたその場所で、精一杯努力し、明るく光り輝くことのできる人こそ、国の宝であると説かれています。
あなたが、あなたの置かれている場所や立場で、ベストを尽くして照らして下さい。あなたが光れば、あなたのお隣も光ります。町や社会が光ります。小さな光が集まって、日本を、世界を、やがて地球を照らします。
一隅を照らす運動総本部もホームページを開設しています。内容もバラエティーてすので、こちらも見てみて下さい。
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20050819版